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梶原一騎先生 その2

 前回の記事に、saykiyoさんから熱いメッセージをいただいた(いつもありがとうございます!)。

 ということで、梶原先生の作品の魅力について、もう少し語りたい。

 テーマは「不条理」と「混沌」としておこう。


 まずは不条理について。
 梶原先生の作品には、数々の不条理が提示されている。
 偽善的な道徳では「ないもの」とされるが、実は世間にあふれている
不条理を剥き出しに表現しているのだ。

 例えば「巨人の星」で、こんな場面があった。
 飛雄馬が、星雲高校を受験した。この高校はいわゆる「お金持ち」
が行く学校だ。
 受験の面接時、父の職業を聞かれた飛雄馬は「俺の父ちゃんは日本一の
日雇い人夫だ!」と叫ぶ(←人夫って、変換されないんだよね。規制用語
なんだろな)。
 それを聞いた面接官たちは、バカにした笑いを飛雄馬に浴びせかける。

 なんともえげつないシーンだ。しかし梶原先生は「世の中にはこういう
ことがあるんだ!」ということを子供たちに教えてくれたのだ。

 で、結果的に星雲高校に入学できたのであるが、なんで入学できたんだろう?
 ご存じの方がいらっしゃいましたら教えてください。


 次に混沌について。
 梶原先生の作品では、どこまでが事実でどこからがフィクションなのか
わからないことが多い。
 木下是雄先生は名著「理科系の作文技術」で、「事実と意見は明確に区分しなさい」
と書かれているが、梶原先生の作品は違う。

 例えば「ジャイアント台風」を例にしよう。
 ジャイアント馬場は、アメリカに単身修行に行った。これは事実である。
 ニューヨークからテキサスに移動したのも事実であるが、テキサスに行って
最初に酒場に立ち寄った。そこでフリッツフォンエリックやブルカーリーら
実在のレスラーと顔を合わせて乱闘になったようなストーリーなのだが、
エリックはプロモーターとして馬場を呼んだのであろうから、いきなり
酒場で乱闘なんていうのは梶原先生の創作であろう。

 かように虚実ないまぜになったストーリーで梶原先生は、「世の中は
一筋縄では行かないんだ」ということを全国の小僧たちに教えてくれたのだ。

 まさに不世出の劇作家である。


 
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テーマ : 懐かしアニメ
ジャンル : アニメ・コミック

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巨人の星

僕は巨人の星はあまり覚えていませんが、アニメ版はかすかに覚えています。
「オズマ」が思い出深いです。

野球マシーンとして育ち、
いつしか感情が芽生えて飛雄馬との間に友情を感じていたが帰国、
そして戦争、半身不随となって、最後は死んだんだと記憶しています(うろ覚えです)。
とても重いです。当時テレビを観て、泣いてしまった記憶があります。

脇役(敵役)にここまで、人生を描く必要があったのかよく分かりません。
戦争(おそらく朝鮮戦争)を絡め、リアリティを追求したのでしょう。
左門豊作の家族や彼の奥さんをはじめ、脇役がこんな感じです。
子供のマンガやアニメの常識を超えた作品だと思います。他のマンガもそうです。

タイガーマスク運動が燃え上がってあっという間に消えてしまうようなことになりませんように。

深い・・・

saykiyoさま

こんにちは。
うむむ、さすが梶原先生。
人物描写が凄いですね。

このテーマは話題が尽きません。
プロフィール

スパイダーガード

Author:スパイダーガード
技術士(総合技術監理、建設、応用理学部門)
ブラジリアン柔術(紫帯)

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