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H24技術士筆記試験(建設専門:砂防)

 今日は建設部門の専門問題を入手したので、「砂防」の設問についてコメントしたい(Aさん、問題文のご提供ありがとうございました!)。

1問目(深層崩壊)
 大規模土砂移動現象による災害に関して、以下の問いに答えよ。
(1)これまでの土砂災害の発生事例を踏まえ、深層崩壊の特徴について他の土砂移動現象と対比し述べよ。
(2)深層崩壊等の大規模土砂移動現象によって、河道閉塞(天然ダム)が発生した場合の、緊急的な対策の考え方について論ぜよ。


2問目(警戒避難)
 土砂災害に対する警戒避難体制について、以下の問いに答えよ。
(1)現在、我が国の各都道府県で運用している「土砂災害警戒情報」の概要について述べよ。
(2)土砂災害に対する警戒避難の課題について説明するとともに、その解決のための手法について論ぜよ。


 まず、総論として、建設一般同様にオーソドックスな設問と感じる。ただしそれは、調査計画系の業務に従事している方にとってであり、設計や施工が専門の方にとってはちょっと厳しい設問だった感がある。設計・施工屋さんに技術士は不要、と考えているのかと嫌味のひとつでも言いたくなるところである。



 まず1問目。深層崩壊については、2年くらい前から「出る出る」と繰り返し言っていたが、ようやく出た(笑)。
 (1)で基本的な知識を問うて、(2)でやや応用的なことを問うパターンである。

 (1)については、昨年1月にあった砂防学会のシンポジウム資料「深層崩壊を考える」を読んでいれば、パーフェクトに答えられたはず。著作権の問題があるので、その資料をここでオープンにはできないが、深層崩壊の発生事例としては、平成17年の耳川や昨年の十津川災害がある。また他の土砂災害と比較した場合の大きな特徴は、地質構造(層理、褶曲、断層など)が大きく影響することを述べるのは不可欠である。あとはどれくらいの土砂量なのかというあたりを定量的に記述しておけば十分でしょう。
 (2)については、被害範囲の特定(レーザープロファイラによる地形計測など)、住民に対する警戒避難体制の構築、排水(無人化施工含む)、その後の土砂処理とできれば恒久対策について記述しておけば、60点は確実にとれるはず。



 次に2問目。これも(1)で基本的な知識を問うて、(2)でやや応用的なことを問うパターンである。
 (1)については気象庁と都道府県の砂防部局が共同で出す情報であること、その手法は土壌雨量指数と60分間雨量と過去の土砂災害履歴からなること、5kmメッシュのエリアで出されること、あたりを網羅していれば十分なはず。
 (2)については色々と切り口はありそうだが、解決策を現実的(机上の空論と思われない)にすることを考えると、情報伝達の方法とか、いわゆるゲリラ豪雨対応等が書きやすそうである。前者であれば解りやすい表現(最近、使われだした「過去に経験したことのない大雨」というような表現)とか、TwitterのようなSNSによる情報伝達(普段使っている携帯電話で情報が得られる)などが解決手法として書けそうである。ゲリラ豪雨対応については、XバンドMPレーダーの精度向上が「定番」の答えとして書ける。
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H24技術士筆記試験(建設一般)

 一昨日・昨日と技術士筆記試験が実施された。

 受験された皆さん、本当にお疲れさまでした!

 さて、建設部門の建設一般の設問を入手したので、簡単にコメントしたい。

 II-1(防災減災)
 東日本大震災を契機として、あらためて防災・減災対策のあり方が議論されている。建設部門に携わる技術者と して、我が国の防災・減災に向けた社会基盤の整備における課題を3つ挙げ、その内容を説明せよ。また、それ らの課題に対し、防災・減災に向けた今後の社会基盤の整備を具体的にどのように進めていくべきか、あなたの 意見を述べよ。

 II-2(地球環境)
 地球環境問題への対応として、(1)低炭素社会の実現、(2)自然共生社会の実現・生物多様性の保全、  (3)循環型社会の形成が求められている。我が国の最近の社会情勢の変化も踏まえ、地球環境問題に対し、建設分野として取り組むべき課題を上記3つの視点からそれぞれ挙げ、その内容を説明せよ。また、前記のそれぞれの課題に対して、解決に向けたあなたの意見を述べよ。


 まず総論として、2題ともオーソドックスというか、試験準備をそれなりにされた方であれば、論文を書き上げるのに苦労しなかったのではないでしょうか?


 II-1(防災減災)について。
 まず、「東日本大震災を契機として」とあるので、序文で3.11震災により防災減災のあり方がどのようになったのか、という点に触れておきたい。例えば「防災減災対策に、想定外はあり得ない」等の観点である。

 次に、「『建設部門に携わる技術者』として、我が国の防災・減災に向けた『社会基盤の整備における課題』を3つ挙げとある。ここはまず、建設部門から離れた内容を書いていては大きなマイナスである。
 それから、冒頭の文章には「東日本大震災」とあるが、我が国で懸念されているのは地震だけではない。豪雨に伴う洪水・土砂災害、火山災害等、幅広い災害形態を念頭に置いて記述すべきである。ここで冒頭の文章にこだわり過ぎて「地震対策オンリー」の論文になると、ちょっとA判定は厳しいと考える。
 で、3つの課題だが、
 ・想定外はあり得ない→ソフトとハード双方による対策
 ・老朽化した防災施設の維持管理→アセットマネジメント
 ・過疎化、高齢化による災害時要援護者の増加→集約型都市構造への転換
あたりが思いつく。ただし「具体的に」という設問なので、「アセットマネジメント(AM)を取り入れる」程度の書き方だと厳しい。AMとして具体的にどのようなことを行うのか、まで記述しないと他の受験生と差を付けるのは難しいと考える。



 II-2(地球環境)について。
 これは昨年11月に国土交通省が提示した「持続可能で活力ある国土・地域づくりについて」のうち、地球環境の部分に特化した感がある設問だ。
 こちらは3つの「お題」が明示されているので、「社会情勢の変化を踏まえ」た上で、これら3つがなぜ大切なのか、課題は何かを建設分野の視点で記述して、それに対応する解決策を書けばよい。
 例えば低炭素なら、温暖化の原因であり気候変動に伴う災害の激化みたいなことを述べた上で、建設分野では運輸関連のCO2排出の約9割が自動車であるから、その対策が必要、という流れで環状道路整備・踏切の改善(立体交差道路の整備)のような方策を述べればよい。


 多分、II-1を選択された方が多いと思うが、「お題」が明示されているII-2のほうがA判定を取りやすかったのではないかと感じた。

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いよいよ技術士筆記試験

 明日・明後日に技術士筆記試験が実施される。

 受験される皆さんの健闘を祈ります。

 さて、今更ながら、「これだけは」というポイントを3つ書いておきたい。

 まず、受験番号や設問番号の記入漏れ、記入ミスをしないこと。
 「ガキじゃあるまいし」という感じだが、現実問題として、毎年相当数の方が
記入漏れや記入ミスで失格・不合格になっている。
 これは実力云々の話ではないので、こんなことで1年の努力を棒に振っては
バカバカしい。
 論文提出前には、必ず番号のミスがないか、確認して欲しい。

 次に、設問に対して過不足なく答えること。
 自分が予想していた設問に似ていると、ラッキー!と思って、設問をロクに読まず
準備していた答えを書いてしまいがちである。
 しかし最近の設問は非常によく考えられていて、条件設定や背景が明示されている。
 つまり、自分が想定していた設問と酷似していても、条件設定や背景が違っていれば、
当然ながら書くべき内容も違ってくる。
 設問はじっくり読んで、設問に対して過不足がない骨子を組み立ててから、論文を
書き始めて欲しい。

 最後に、「こりゃ書けんわ」と思ってもあきらめないこと。
 3枚にまとめよ、という場合、2枚半くらいだと相当に内容が濃くないと合格は
難しい。そういう場合は、設問に関することで知っている専門知識を、箇条書きでも
よいから記述して、「悪あがき」すること。
 採点するのは生身の人間なのだから、採点者が重要と思っている点に触れていたり、
キーワードが盛り込まれていたら、プラス評価をしてくれる可能性はある。
 実際、過去の試験の復元論文を読んでも、「これで合格(失礼!)?」と思うような
内容で合格しているケースも少なからずある。

 とにかく最後まであきらめず、試験に挑んで下さい!

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プロフィール

スパイダーガード

Author:スパイダーガード
技術士(総合技術監理、建設、応用理学部門)
ブラジリアン柔術(紫帯)

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